番外編 福岡国際マラソン
2017/11/27
今回のテーマは『福岡国際マラソン』。歴史と伝統のある福岡国際マラソンですが、今年は日本男子マラソン界にとって分水嶺となりうる注目の大会となっています。そこで番外編として、今週末に迫った福岡国際マラソンについてお伝えしたいと思います。
<概要>
福岡国際マラソンは、福岡県福岡市中央区の平和台陸上競技場をスタート・ゴール地点とする42.195kmのコース。毎年12月の第1日曜日に行われ、かつて「非公式の世界選手権大会」とされたほど、世界のトップランナーの集うハイレベルのエリートマラソン大会です。
近年は参加資格を緩めて参加者の門戸を広めていますが、それでも陸上競技場を発着するAグループは2時間27分が参加標準記録。選ばれた選手だけが出場できる市民ランナーにとって『憧れ』の大会であり、そして日本のトップランナーが集う国内最高峰の大会となっています。
<今大会の注目ポイント>
今大会は例年にも増して日本人の豪華メンバーが揃いました。まずは埼玉県庁所属の最強市民ランナー、川内優輝選手。自己ベストは2時間08分14秒と日本人選手トップ、毎月のようにフルマラソンを走り、これまでの出場回数は70回を超えるなど驚異的な経験を持つ選手です。今年は7月のゴールドコーストマラソンを2時間09分18秒で走り、8月の世界選手権では9位。10月以降のレース結果をみても、好調が伺えます。
対するはNikeオレゴンプロジェクト所属の大迫傑選手。5000mの日本記録保持者でトラック競技ではいまや敵なしの力を持ち、初マラソンとなった今年4月のボストンマラソンでも悪条件ながら2時間10分28秒のタイムで3位。2度目のマラソン、そして日本国内での初マラソンということで、どのような走りをするか注目が集まります。
また、青山学院大時代に『山の神』として活躍した神野大地選手も出場予定。社会人となって以降も着実に力をつけ、初マラソンとしてこの福岡を選んでいます。その他、旭化成から出場の2時間08分~09分のタイムを持つ佐々木・深津・丸山の3選手や、2011年~2014年にトラックの王者として君臨した日清食品の佐藤悠基選手など、本大会は注目選手が勢ぞろい。
川内選手など経験豊富な選手が自力をみせるのか、大迫選手など若手の新戦力が新しい時代の訪れを告げるのか。注目の福岡国際マラソンは12月3日(日)12時10分スタート、全国生中継ですので、お時間のある方はぜひご覧ください。
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